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SWEET GREEN LAND

A blog of Japanese fly fisherman living in Otago, New Zealand

Fly Rods, Reels

愛用のフライフィッシングタックルの数々


SAGE ONE 7126-4 + Lamson Speed Ster 3.5

 

現在レイクでメインに使用しているのは、自分のラインナップの中で唯一のツーハンド、スペイロッドSAGE ONE 7126-4とWaterworks LamsonのSpeed Ster3.5の組み合わせ。

  SAGE ONEは12’6”なのにウェイトはたったの6 3/8oz(178.5g)で、Lamsonも3.5のサイズで5.7oz(159.6g)。驚異的な軽さのツーハンドタックルです!
反面、値段の方はズッシリと財布に重かった…
まあ、最新のモダンフライロッドとリールですから(笑)


SAGE ONEはブランクにSAGEの最新のテクノロジー、Konnetic Technology(ナノテクのレジンでグラファイト繊維を結合)を投入したコンストラクションのフラッグシップモデル。まあ、Generation5 Technologyで創ったZ-AXISシリーズの後継モデルですね。
性能はもう文句なしでしょう。軽いし、バカッ速のTCXのアクションより投げやすさでは上なんじゃないだろうか。よりスムースで、少し速さを抑えてある分タイミングの幅が広いですからね。

ただこの黒いシャフトカラーなんだけど、個人的にはもっと別のグレーとか、ブラウン系のいい感じの色だったらもっと売れる気がする。SAGEはこの黒を”Black Ice”と命名したのに、北米のスチールヘッダーの間では”Darth Vader black”って呼ばれてるとか…


LamsonのSpeed Sterは2012のニューモデル。スーパーアーバーの超大口径スプールはやはり巻取りが早い。ドラグ性能も素晴らしく、どんな閉め具合からでも滑り出しのきっかけの負荷を必要とせずに、ラージアーバー特有のゆっくりした逆転でラインを送り出し、ティペットをプロテクトしてくれる。強弱のつかない一定のスピードとテンションで滑り続ける安定感は最高です。
サイズは1つ上の4.0でも良かったんですが、4.0になるとウエイトが8.5oz(238g)と一気に重くなるので、3.5を選択。バッキングラインをPEの2号(100m)にしてあるので、ランニングラインのナイロンモノフィラ8号を50m巻いても、ヘッドのRIOのSCANDI SHORT #8(485grain)が収まって少し余裕もあり。

20/09/2013

Scott L2H 1106/4 + Lamson Konic 3.5


 
初めて行く場所で様子がよくわからない時や、ウェーディングが深めになる場所ではいろいろなキャスティングスタイルで投げられるスイッチロッドがやはり便利なのでよく使います。
Scottの6番スイッチロッドL2H1106/4とWaterworks LamsonのKonic3.5の組み合わせ。

2012年にホリデーで日本に帰国した時に、流行のツーハンドの世界に入ってみたくてこのロッドを購入。リールはシドニーにいた頃に、ソルトの8番ロッド用に買ったものですが、サイズがスイッチロッドにピッタリなので転用。


Scottの英語サイトによると、このロッドの適合ラインウェイトはScandi 280grain, Skagit 320gなんですが、このラインの重さがベストなら6番というより5番ですね。自分はRIOのSCANDI SHORT #5(320grain)を乗せていて、Scottのレコメンデーションよりちょっと重めですが、いい感じです。フライロッドの何番とかいう表記はホントにメーカーによってまちまちなので、あまり意味なし。結局どのくらいの重さのラインがマッチするのかってことですからね。
コストパフォーマンスの高い、いいロッドだと思います(購入時で5万円切ってた)。曲げやすいし、ラインのウェイトも感じやすい。
付いてるガイドがデカ過ぎるのがちょっとマイナス。ストリッピングガイド(いちばんバット寄り)がリングサイズ20、その上が16だと思うけどデカすぎだよ。16と12で十分だ。このロッドのウェイトは6oz(168g)で重くはないけど、このロッドは11’0”、6番なので、これに対してSAGE ONEの12’6”、7番で6 3/8ozの軽さはやはり際立ってますね。

Lamson Konicは去年(2012)にマイナーチェンジがあってKonic2になりましたね。カラーがシルバーとブラックのツートーンに変わった。自分はこのガンメタっぽいモノトーンのKonicの方が好みなので、1台持っていてよかった。KonicはLamsonのエントリーモデルだけど、全然悪くない。ただドラグの滑りのテイストは上級モデルとはやはり違います。


21/09/2013


SAGE ESN 5100-4



NZに来てから自分にとっても欠かせないメソッドとなったチェコニンフィング。SAGEのこのメソッドのための専用ロッド、ESN(EUROPEAN STYLE NYMPHING)の最高番手5番ですね。このロッドのブランクスもONE同様、Konnetic Technologyです。

 
このロッドで釣ったファーストフィッシュは43cmくらいのレインボーでしたが、ティップからベリーにかけての”しなやか”な曲がりはソリッドロッドを彷彿させるものがありました。「チューブラーなのにソリッドのよう」、これが第一印象でしたね。10’0”のロングレングスのせいもあるとは思うけど、このソリッドっぽいしなやかさはやはりナノテクのレジンでグラファイト繊維同士がくっついていて密度が高いからなのか?インジケーターもフライラインも使わないダイレクトコンタクトのニンフィングのためのこのスペシャルロッドは、一度使い慣れると他のロッドでは代わりになりえないものがあります。
調子に乗って、ガンガン釣りまくってたら、買って1ヶ月でセカンドピースを折ってしまって、2ヶ月アメリカに里帰りでした。やっぱり高くても生涯保障のついてるロッドはいい。

ただ、ここまで特化したロッドなんだから、SAGEにはフライロッドの固定概念にとらわれずに、思い切ってシングルフットのSicガイドか、少なくともスネークガイドじゃなくて針金でもリングのシングルフットガイドをつけて欲しかった。
フライラインを使わないこのメソッドでは、6~7mのロングナイロンリーダーを出し入れして打ち返していくので、雨の日などロッドが濡れていると、ガイドが完全なリングになっていないスネークガイドでは軽いナイロンのリーダーがブランクに張り付いてしまって、リーダーの出し入れがスムースにいかなくなってしまう。
いつになったら主要メーカーのフライロッドはスネークガイドから脱却するんだろう?
もしこのロッドにSic搭載バージョンがあったら、値段があと100ドル高くても、自分ならそっち買うけど…

自分でガイド乗せ換えてもいいけど、モディファイしてしまうと生涯保障の対象にならなくなってしまうからなあ。
そう考えると完成品を買うより、ブランクスで買って、自分で好みのガイド使ってビルディングしたほうがいいってことになる。そうすれば折れたらコンポーネントはずしてSAGEに送れば、新しいブランクスは保障でもらえますからね。

21/09/2013


Scott G2 905/4



最近のファーストアクション主流のモダンフライロッドの中にあっては、このScott G2は異色の存在だと思う。でも個人的には、これは素晴らしくいいロッドだと思います。
決してファーストではないけれど、そんなにスローなわけでもないシャープなミディアムアクション。バランスが良く、超軽量。ちょっとゆっくりめのラインスピードで、リラックスしてゆったり振って、ドライフライをデリケートにプレゼンテーション。そういうコンセプトで創られたロッドなんだろうけど、まさにそう。ティップがしなやかなので、ニンフィングにもいい。まあ、はっきり言って、これ1本あれば、時間帯によってドライ、ニンフとリーダーとフライを換えながらNZのトラウトストリーム(小さめの川)はこなせてしまう。
自分の場合、NZでドライの釣りはナイロン3Xティペットがメインで、超スプーキーな状況や、シーズンの初めと終わりにフライが小さめのときのみ4Xって感じですが、ティペットのプロテクションに優れたG2なら、4Xでもファイトにある程度安心感が持てる。


 買うときに905/4か、4”短い885/4か迷って、オークランドのショップで両方投げ比べさせてもらった。
885/4の方が軽快で、ドライ重視で考えるならこっちがいいだろう。905/4はレングスがある分、パワー感が上。デカイ魚を止める力とニンフの操作性でこっちが勝るってことで905/4に決定。
このG2も去年のクリスマス休暇の遠征中に折ってしまった。ロッドのハンドル側を車に突っ込んでラインを通していたら、風が吹いてきてリアゲートがパタン。カラ~ンといい音がして3rdピースが潰れました。
Scottの飾りっけのないデザインは好みの分かれるところだろうけど、自分はこのG2に関してはそのアメリカンな雰囲気が好きだし、バットの12”(約30cm)、と20”(約50cm)のマーキングもいい。
個体差だと思うけど自分のG2はなぜかちょっと長くて9’1”はある。こんなところもアメリカン。

G LoomisもNRXシリーズに、G2と同様のコンセプトのNRX Lite Presentationていうデリケートなプレゼンテーションにフォーカスしたラインナップをあとから追加してるし、この手のロッドの良さがわかるフィッシャーマンのニーズはけっこうあるのかも。やっぱり遠投ばっかりじゃなくて、実際に魚を釣るためにはプレゼンテーションですからね。これは魚を釣るための優れたツールですよ。
でも完全にSLOWを打ち出した、SAGEのCIRCAはまたちょっと別物ですね。あれはやりすぎちゃったのか?あんまり売れてないみたい...


23/09/2013


SAGE VXP 590-4



去年(2012)の1月後半、シーズン真っ盛りなのに、ESNとG2が両方修理でアメリカに里帰り。5番ロッドがなくなってしまい、何かバックアップ用のロッドを買わなくてはってことで購入したのがこのVXP 590-4 です。SAGEのハイエンドモデルではないけど、Bクラス。
でも使ってみて、予想以上のVXPの良さにかなりハッピーです。
アクションは最近のフライロッドの典型的なファーストアクションだけど、スムースでONE 590-4ほどは速くないのかも。かつてあったXPシリーズの後継モデルなんだろうけど、よりハイモデュラスのグラファイトを使用してるようです。


何グリーンていうのかわかりませんが、このグリーンのシャフトカラーがいいし、何しろプライスがフラッグシップのONEに比べて$300ちょっと安い。日本円でも3万円くらい違うんじゃないかな。生涯保障も付いてるし、なんだ全然いいじゃないって感じの優等生的なロッドですね。
よくUSAの大きなフライショップで各メーカーのロッドを集めてシュートアウト(投げ比べ)をやって品評というのがあって、その手のウェブサイトがけっこうおもしろいから見るんですが、このVXPの評価は高いですよ。"best fly rod for the money"みたいなことが書いてある。

自分の場合、このロッドはシーズン盛期の3Xティペットを使うドライフライゲーム用。そういう位置づけ。空気抵抗の大きいシケーダーパターンでブラウンを狙う夏のNZリバーの釣りには最高のロッドです。NZではレインボーもシケーダーにめちゃめちゃ反応しますけどね。

SAGE使ってみたいけど高いからなあって人がいたら、自分ならVXPシリーズをおススメしますね。

23/09/2013


LOOP EVOTEC 696-4MF



日本を離れたのは2010年の4月でした。海外に出るにあたって、いろいろな場所でいろいろなターゲットが狙えるバーサタイルなロッドが1本欲しいってことで、いろいろ考えたあげく、9’6”の6番がいいんじゃないかという結論に。当時練習し始めていたアンダーハンドキャスティングの世界への憧れと、そのリーズナブルな価格でこのLOOP EVOTECを購入しました。
結果的にこのチョイスは大正解で、シドニーではフラットヘッド(マゴチ)、ブリーム(キビレ)、NZに来てからはブラウン、レインボーとこの3年間でホントにいろいろな魚をこのロッドで釣りました。3年にして、早くも歴戦の勇者といった感じの気合入りすぎちゃってるロッドです。


このロッドは一言で言えば高バランス。ナノテクのレジンではないけれど、ブレが少なく、シャープでスムースなミディアムファーストアクション。キャスティングのしやすさには素晴らしいものがあります。キャスト性能の高さは、さすがキャスティングの”神”ヨラン・アンダーソンプロデュースのLOOPならではか。

NZでも大きな川や、トラウトのアベレージサイズがデカい(2.5~4lb)川では5番ロッドよりこっちです。9’6”のレングスがあるから、操作性は最高ではないにしても、チェコニンフィングにも対応できる。

このロッドは造りの丁寧さもいい。フェルールのあわせが素晴らしい。4pcだから全部で3つの継ぎがあるわけだけど、どの継ぎも吸い付くようにしっくりと合い、抜けや回ってしまうことがほとんどない。こういう基本的なことがしっかりしているロッドは使っていて気持ちがいい。エポキシの塗りも綺麗で、このロッドの造りのよさがうかがえる。クラフトマンシップの面ではアメリカンブランドより上ですね。

唯一残念なのは、日本のディーラー、Tムコ社の保証規定が変わってしまったことだ。2010年2月にこのロッドを購入して、当時の保証期間は10年。その2ヵ月後、同4月に保証期間が5年に改定された。Tムコ社のウェブサイトによると、現行の保証規定が適用されるってことだけど、自分のように10年保証のオーナーズカードを持ってる場合はどうなるんだろう?
もし5年保証しか受けられないとしたら、それはないよね。10年保証が購入時点でのTムコ社とユーザーの間での約束でしょ。
LOOPのロッドすごくいいと思うけど、5年保証では自分にとって2本目のLOOPは、残念ながらないでしょうね。価格もSAGE、SCOTT、G LOOMISあたりの北米ブランドとたいして変わらないんだから。

23/09/2013


SHIMANO FREESTONE XT LA5・6



このリールは2008年頃購入したと記憶しています。値段的には海外ブランドの中級クラスのリールと大差なかったんですが、スペアスプール付きというのが よかったです。パーツの少ないフライリールの場合、スプールの価格がリール価格の半分くらいを占めますからね。それを考えると買い得だと思ったのと、 FREESTONEのXTじゃない安いほう(ガンメタのやつ)の3・4サイズを持っていて、それも気に入ってたので。


さすがSHIMANOなので、スプールの回転(正転)はすごくいいです。ドラグも悪くはないけど、もうかなり使い込んだので、ある程度締めこんだ状態で逆転に強弱がつくようになってきた。まあ、NZに来て最初のシーズン(2012-2013)で数え切れないくらいのワイルドトラウトとリールファイトしたので無理もないのか。
5.6サイズのリールはこれ1つしか持ってないので、シングルの5番ロッドすべてと、6番ロッドもほとんどこのリールの使い回しです。

このリールは正転がクリック音なしで、逆転のみクリック音ありなのも好みです。フックアップ後、ハンドル使わないで、スプールエッジ回しでクルクルッとやってすばやくリールファイトに持っていけますからね。
LA(LARGE ARBOR)ってことだけど、最近のラージーアーバーリールの中にあっては、これくらいではもうミディアムアーバーですよね。
このリールもすでにカタログ落ちになってます。XTじゃない安いほうのFREESTONE LAだけ残っているようで、これは”BIOCRAFT LA”というモデル名でオーストラリア、ニュージーランドでも売っています。愛着のあるリールなのでまだまだ使いますが、本格的なラージアーバーの5・6サイズが欲しい今日この頃です。

24/09/2013


SAGE 3250


もう1台の5/6サイズはSAGE3250です。


主に5wtライン用に使用。SAGE ESNに付けたり、VXPに付けたり。SCOTT G2にも。
本当はPlatinumカラーが欲しかったんですが、NZにはBlack/Platinumしか入ってきてなくてこのカラーになりました。

 
ブランドは違うものの、SCOTTG2のリールシートの金属パーツがブラックなので、付けてみると意外にしっくり馴染みます。

性能的には可もなく、不可もなくといった感じで普通にいいリールです。NZでは一旦魚をフックアップしたら、常にリールファイトなのでドラグの性能は重要ですが、このリールはドラグもなかなか安定してスムースです。
このリールもSHIMANOのFREESTONE同様、正転時クリック音なしで逆転時のみクリック音あり。ごく小さなクリック音でこの点は好みです。

特に突出していいところはないけど、悪いところも何もない、優秀なリールと言えるのではないでしょうか。4200シリーズより少し重いけど、リースナブルな値段なのがいい。
このリールのスペアスプールを買うかどうか現在検討中です。

20/11/2014

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